京都で話題のお店<LURRA°>さん。気になり、初めて訪れてみました。
ある日、雑誌を見ていたら、<LURRA°>(ルーラ)さんの紹介記事を見つけ、気になり、たまたま京都に行く予定と併せて、訪問してみました。
平時は、なかなか予約の取れないお店のようですが、訪れた2022年のときは、まだ大丈夫でした。
お店の中に入ると、Woodyな雰囲気と暖色系な明かり。訪れた日は肌寒い雨で、店内のオレンジ色の明かりが、暖かく染み入りました。
そして、店内を進み、目に入ってくるのが、木のカウンターとキッチン。まるで、お客さんと料理人が対峙するかのような感じで並んでいます。
キッチンは、アイランドキッチンスタイル。そこで料理や盛り付けをされる姿がカウンターから見えるので、食材から料理に変わる工程を見ていくことができるので、ライブを見ているような感じです。
その奥に、薪の火が2種類。一つは火がついた薪が置かれた状態のもの、もう一つはピザ窯のように覆われたもの。焦げ目をつけた焼きや、熱するだけとかで、使い分けるのだろうなぁと勝手に想像。←これは間違い。薪火の温度で使い分けているようです。
また薪の種類も違うので、香り付けなんかも考えているかもしれないです。そして、火はガスは使わず、すべてこれらの薪火を使うのだそうです。
料理が始まる前に、まず<LURRA°>の名前の由来。3人の中心メンバーが、なぜ<LURRA°>を始めたのか、などのストーリーが説明されます。
この<LURRA°>は、17時30分〜と20時30分〜の二部制。
各回、お客さんが揃ってから、一斉スタート。
料理もワンコースのみで、みな同じものです。その日のメニューはこんな感じ。
- 先出しのスープ
- 千葉県 イワシ、トマトとクッキー
- 大黒神島 かなわオイスター、ホエーソースととんぶり
- 菜の花のカード、ホタルイカとまめこぞう
- 香川県産 白アスパラガス、アスパラガスと松
- 長崎県 ヒメジ、そら豆とムール貝のクリーム
- 鳥取県 春鹿、京都産タケノコとトリュフ
- 京都の春野菜と新玉ねぎのファッジとふきのとう
- しらすご飯、鯛白湯とあおさ海苔
- 鹿児島県 デコポン、バターミルクとバニラ
- 奈良県 みむろ杉の酒粕のドーナッツ、麹とミルククランブル
メニュー表を見て、どんな料理が出てくるのだろうかと、ワクワク。
そして、実際の料理が出てくると、、こんな感じに変わるのかと、想像を超えた形になっているものが多く、それがまた楽しい。
ペアリングコースで、料理と一緒にでてきたお酒は、これです。
- Chamapagne F.Bergeronneau Marion
- 白ワイン Longarico Catartic
- クラフトジン 香の森
- 日本酒 讃岐くらうでぃ
- ラム酒 EL DORADO 21yo. / CACHAÇA DA QUINTA BRANCA
- 自家製ビール
- 米焼酎 The SG Shochu KOME
お酒単品のまま供されたり、あるいは自家製の発酵エキスと混ぜたりして、これもまた新しい体験。
この<LURRA°>には、「ミクソロジスト」がいて、料理に合わせて飲み物を混ぜることで、従来のペアリング以上に、料理との相乗効果のある飲み物ができるようです(ミクソロジー:mixとologyを組み合わせた造語)。
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料理が美味しいだけでなく、視覚的な驚きや過ごした時間含め、新鮮な体験でした。
とくに印象的だったのが、この一品「鹿児島県 デコポン、バターミルクとバニラ」。
オレンジ色の物体は、デコポンの薄皮を向いた房かと思いきや、デコポンを果汁にして、房のような形状に固めたものです。
説明がなければ、そう気づかないほどリアルな作りです。
まるで、実験ガストロノミーが有名なスペインのエル・ブリのような「変態:食材を解体し、再構築する」のやり方です。
そのほか、北欧のノーマのような「発酵」の要素もあり、料理の自由度を改めて再確認しました。
以前読んだノーマの発酵の本、もう一回読み直してみようかなぁ、と思いながら帰りました。
Bon appétit♪