沖縄の香辛料「ピパーチ」

先日、沖縄に行った際に、こんなものを買ってきました。

その名も「ピパーチ」

沖縄の香辛料「ピパーチ」
「ピパーチ」こと、ヒハツモドキ

 

 

この「ピパーチ」は、ヒハツモドキと島胡椒を合わせたスパイス。

ふりかけたときの香りが独特で、山椒や胡椒と違った甘い香りがあり、辛味も尖っていなくて、優しい刺激。

 

ヒハツモドキとは

wikiによれば、こんなモノです。

ヒハツモドキ
コショウ科コショウ属に属するつる性木本の一種。果実は香辛料や生薬に利用される。別名としてジャワナガコショウ、サキシマフウトウカズラなどがある。東南アジアに分布し、八重山諸島では香辛料用に栽培されている。

 

「(ヒハツ)もどき」とあるように、「ヒハツ」に似たものなんでしょうか?
そもそも「ヒハツ」とは?
ということで、wikiをみると、こんな内容でした。

ヒハツ

コショウ科コショウ属に属するつる性木本の一種。インド原産であるが、アジア南部で広く栽培されている。インドナガコショウともよばれる。果実はコショウに似た風味をもち、コショウと同様にスパイス(香辛料)として利用されている。

コショウとは異なり、多数の果実が軸(茎)についた状態のもの (果穂、果序) を乾燥して使用するため、ナガコショウ (長胡椒、英名も long pepper) とよばれる。

 

ヒハツは、胡椒に似た風味を持っている。胡椒はミルで潰す前の状態でご存知のように、丸い粒状のもの。一方、このヒハツは長細い状態のものです。

さらに調べると、ヒハツにはこんな過去も。

 

ヨーロッパで胡椒に負けたヒハツ

ヨーロッパでは、ヒハツは中世にも利用されていたが、12世紀頃からコショウがヒハツと競合するようになり、14世紀にはより安価で供給が安定していたコショウが優先されるようになった。コショウ供給源の探索は大航海時代に一気に盛んになり、また新世界と唐辛子の発見によって、ヨーロッパにおけるヒハツの需要は低下していった。今日、ヒハツがヨーロッパの一般市場に流通することは少ない。

コショウを意味する英語の「pepper」は、もともとサンスクリットでヒハツを意味する「pippali」に由来する。

ヨーロッパの食からヒハツは消えましたが、ヒハツの名前は胡椒の中に残っている。そんな感じでしょうか。

南アジア圏では、ヒハツはまだまだ使われているようです。

 

ヒハツとヒハツモドキの関係

ヒハツモドキは、インドネシアのジャワ島などに分布する、ヒハツの別種。ヒハツとヒハツモドキは多少成分が違うが、特徴や栄養価などがほぼ同じなため、区別されずに扱われていることも多い。

分類的には違いがありますが、成分的にはそれほど大きな差は無いようです。

 

ヒハツモドキの効能

食欲増進、健胃整腸の効用があるとされ、腹痛、胃腸病、消化不良、痛風、関節痛、腰痛、咳、中風、冷性の慢性の腹痛などに用いることがある

ヒハツモドキの成分は、お腹を温める効果があるようで、お腹系に効果があるようです。また、唐辛子と同じように、辛味成分が血流を促進し、体の冷えにも効果もあるとか。

 

いろいろな呼び名がある「ヒハツモドキ」

ヒハツモドキは、島コショウ (島胡椒) とよばれ、
また八重山諸島では「ピパーチ」「ピパチ」「ヒバーチ」「ピパーツ」、
与那国島では「チバティ」、
竹富島では「ピーヤシ」、
宮古島では「ピパーツ」、
沖縄島では「フィファチ」などともよばれる。

ヒハツモドキは、沖縄県内ではいろいろな呼び名をもっています。

ちなみに、上の写真の裏面に成分表があり、「ヒマツモドキと島胡椒」という記述があるのですが、同じものを混ぜているのでは?

 

 

ヒハツモドキやヒハツはツル系の植物で、沖縄県内ではよく生えているようです。今まで、気づかずに、近くにあったのかもしれません。

 

Bon appétit♪

 

 



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