神戸にある「北野ホテル」に宿泊した際に体験した「世界一の朝食」。
神戸の街から少し山側に向かった北野の町にある「神戸・北野ホテル」。
クラシカルホテルのようなレンガ建ての建物で、旅情感が高まります。
この北野ホテルには、有名な「世界一の朝食」があります。
北野ホテルの「世界一の朝食」とは?
ベルナール・ロワゾー氏は、バターを使ったこってりとした料理からの脱却を目指し、素材の味を引き出すことに重点を置いた。バターやクリーム、オイルなどを排除し、肉などの焼き汁を水でデグラセしてソースを作った彼の料理は、自らキュイジーヌ・ア・ロー(水の料理)と呼ばれた。『ミシュラン』三ツ星を獲得。
そのベルナール・ロワゾー氏がつくった「世界一の朝食」。
北野ホテルの総料理長が、ベルナール・ロワゾー氏のレストランで修行をしていたときに感銘を受け、公式に再現を許された「世界一の朝食」。
そんな期待度の高い、北野ホテルの「世界一の朝食」がコチラです。
北野ホテルの「世界一の朝食」の内容
上の写真は、並べ終わった状態です。
席に座ると、何もおいてないテーブルの上に、スタッフさんがテキパキと並べていきます。その様子が、舞台装置を組み立てるような感じで、まず圧巻されます。
次々と配膳され、「何があるんだろう?」という期待感が高まっていきます。
スタッフさんの配膳と説明が素晴らしい
そして、並べ終わると、スタッフさんが、料理の品々を順番に、丁寧に説明されます
その説明時間は2分弱。映画「フーテンの寅さん」の口上のような、スラスラとした説明。
自分たちのテーブルでの説明が終わったあと、別のテーブルでの説明のときにも、思わず聞き入ってしまいます。
北野ホテルの「世界一の朝食」の中身
「飲むサラダ」
まずは、目が行くのが、中央にある5種類のカラフルな飲み物。
「飲むサラダ」と称して、いろいろな野菜や果物のジュースです。
訪れたときは、こんな内容のジュースでした。
- 黄:パッション・かぼちゃ・カリフラワー・マンゴー・レモン・ミント
- 橙:アプリコット・サンギーヌ・人参・ビーツ・レモン
- 赤:紫キャベツ・フリュイリュージュ・トマト・レモン・バジル
- 緑:青りんご・セロリ・パセリ・レモン
- グレープフルーツ
どれも飲みやすく調整されていました。
野菜や果物そのものですと、これだけの量を摂取するのは、けっこう大変ですが、ジュースの形にすると、飲みやすくいただけます。
コンソメスープ?
クラシカルなフランス料理に定番の「コンソメ」かなと思ったら、実は「ポトフ」。
牛コンソメとは違った、滋味あふれる感じ。
卵割り器:エッグカッター
あまり見慣れないのが、この卵割り器「エッグカッター」。
球体を上から2回ほど落とすと、いい感じに卵にヒビが入り、卵の上部を切り取れます。
スプーンでいただく、ゆで卵。
昔の海外の上級階級の人が登場するような映画で見たような、食べ方です。
半熟加減が絶妙でした。
バターたっぷりなパン
パンの香りだけで、バターを贅沢に使っているのが、言わなくともわかります。
けっこう量があり、パンだけで、お腹いっぱいになります。
実はタピオカ入り
海外のホテルの朝食で見かけるミューズリーかなぁと思ったら、なんとタピオカ。
テーブルに、ジャムやナッツ類が置いてあるので、自分好みの食べ方ができます。
北野ホテルでいただく「世界一の朝食」の感想
今は、いろいろなホテルで朝食を頑張っていて、豪華なところもでています。
そういう点では、北野ホテルの朝食は、豪華な派手さはないけど、一品一品が丹念に作り込まれ、その手の込んだ仕事が伝わってくる独特の魅力が広がっています。
そして、ただ食べるだけでなく、ゆったりとした時間をかけて味わうことができる贅沢なひととき。その心地よい雰囲気の中で、食事を楽しむことで、何か特別なことをしているような気分に浸ることができます。
そういう全体的な体験が、北野ホテルの朝食の魅力なのだと思います。
北野ホテルでいただく「世界一の朝食」のお値段は?
北野ホテルに宿泊して、翌日の朝に「世界一の朝食」をいただくというのが、一般的なスタイルですが、
この「世界一の朝食」は、北野ホテルに泊まらずとも、この朝食だけでいただけます。
朝食のお値段は8,600円〜(2023年8月時点)。なかなかな、いいお値段。。。
北野ホテルの場所
北野ホテルの宿泊自体も、いいお値段ですので、気軽に食べに行くというのは難しいですが、機会あれば、もう一度訪れたいものです。
北野ホテルは「オーベルジュホテル」、つまり「宿泊できるレストラン」と称しています。今回は宿泊と朝ごはんのみでしたので、次回は、夜ご飯も、ここで頂きたいです。
Bon appétit♪