アブラツノザメを初めて調理!予想を超えた美味しさに感激でした。
先日、珍しい食材に出会う機会がありました。その名は「アブラツノザメ」。
聞き慣れない名前に少し戸惑いながらも、魅惑的な赤みを周りに帯びた肉面に、胸を躍らせて、買ってみました。
アブラツノザメとは?
wikipediaで、「アブラツノザメ」を調べてみると、こんな感じでした。
深海の底性部と北方海域の浅い海の沖合に生息し、底生性生物(ベントス)や魚類、甲殻類や軟体動物などを主食にしている。
最大全長160cm、体重9,100g。平均的なサイズは70-100cm。
体型は細長い流線型。背側の体色は灰色から褐色で、腹側は白色。体側には白色斑が多数みられる。臀鰭はない。2基の背鰭前縁には弱い毒棘を備える。尾柄部には隆起線がある。尾鰭上葉に欠刻はない。両顎歯は同形。歯には深い欠刻があり、先端は口角を向く。歯列全体で一連の刃縁を形成する。また、暗闇では目が赤く光る。
サメ類のなかでは美味な種の一つとして、食用とされている
https://ja.wikipedia.org/wiki/アブラツノザメ
やはり、サメなんですね。
160cmというと、小柄な人ぐらいの身長。そこそこ大きさです。海の中で出会ったら、怖そうです。
アブラツノザメはサメ類のなかでは美味
「サメ類のなかでは美味な種の一つとして、食用とされている」というところが、最初気になりました。
商品のラベルには、おすすめ料理として「煮付け」とあります。見た感じ、白身に近いかなぁと思い、それならば、バターソテーでもいけそうです。
今回は「煮付け」と「バターソテー」の2種類を作ってみました。
アブラツノザメの煮付けは、煮魚を作るときと同じ要領で、醤油ベースの出汁を作り、そこにアブラツノザメの肉を入れて、しばらく煮ます。
アブラツノザメのバターソテーは、フライパンを温め、バターを置いて、アブラツノザメの肉を入れて、しばらく焼きます。
どちらも、比較的簡単にできる調理でした。
今回、料理レシピサイトを見て作ったわけではなく、自己流の作り方で、ひょっとしたら、アブラツノザメ特有の調理の仕方(事前に湯抜きするとか)があるかもしれません。
アブラツノザメの煮付けとバターソテーの食感
さて、お味は?
まず、アブラツノザメの煮付けは、食感的には普通の魚の煮付けで、柔らかくほぐれます。変な風味もなく、美味しくいただけました。キンメダイを煮付けたときに出るような脂分も少なく、けっこうあっさりとした、上品な味わいでした。
アブラツノザメのバターソテーも美味しかったです。ヒラメのバターソテーのように、バターの旨味をアブラツノザメの肉が吸い込んでいます。
どちらも、口の中でとろけるような感覚が広がります。魚特有の臭みもなく、非常に食べやすいのも魅力の一つです。まさに「美味」という言葉がぴったりの一品でした。
アブラツノザメの肉自体に、変な風味がないので、いろいろな味付けで楽しめると思います。たぶん、カレーとかトマト煮とかでも全然いけるんじゃないでしょうか。
栄養価も高いアブラツノザメ
アブラツノザメの肉は、「低カロリー・高たんぱく」。養殖ではなく、天然物しかないので、自然とそうなってしまうのでしょう。
「アブラツノザメ」という名前の通り、本当はアブラ、脂肪分が多く含まれているはずなんですが、今回食べたものは脂ぎった感じにはなりませんでした。ひょっとしたら、脂肪分は皮にあり、今回買ったアブラツノザメは皮が取られた状態だったからかもしれません。
「サメやエイ類の肉は、独特のアンモニア臭がある」ということを聞いたことがありますが、今回はそれはまったく感じませんでした。調べると、収穫後に素早く血抜き処理をすると、アンモニア臭が発生しないのだそうです。
さいごに
アブラツノザメは栄養価も高く、特にDHAやEPAなどの不飽和脂肪酸が豊富に含まれており、健康にも良いとされています。
こんな美味しい食材だったら、日常食として食べたいところです。今回は、買ったお店は、よく行きますが、この「アブラツノザメ」を見たのは、今回が初めて。毎日とは言わないけど、もっと登場してもらえるとうれしいな。
参考サイト
アブラツノザメについて調べてみたら、参考になるサイトがありましたので、以下にご紹介いたします。
日本でアブラツノザメがよく捕れる場所の一つ、青森県。そこでは、アブラツノザメの頭も売っているのだとか。もちろん食べれるそうです。気になります!
Bon appétit♪